、まだまだ寒さの厳しい2月12日から3日間にわたって、日本獣医内科学アカデミー/日本獣医臨床病理学会2010年大会が東京・新宿の京王プラザホテルで開かれました。うし次郎もちょっとだけのぞいてきましたので、そのときの様子をほんの少しご紹介します。
当日は獣医さんなど大勢の関係者の方々が来場され、製薬メーカーなどが製品PRをする展示会場は一時身動きがとれないくらい大にぎわいでした。フジタ製薬の展示ブースにも多くのお客さまが立ち寄られ、アンケートなどにご協力いただきました。
さて、学会ではさまざまな講演会が開かれていましたので、うし次郎は多摩臨床獣医研究会の犬と猫の疾病の変遷をテーマとした発表を拝聴させていただきました。
東京・多摩地区の獣医師で構成されている同研究会では、94年から08年まで15年間にわたって、来院した犬と猫の病気のデータを集めてこられたそうで、今回これらを皮膚疾患や心疾患、呼吸器疾患など各テーマに沿って分析し、何人かの先生がプレゼンテーションされました。データの母数は犬が12万982件、猫は7万766件にのぼるそうで、興味深くお話をうかがわせていただきました。
フジタ製薬としても関わりがあった発表が犬の心疾患。この15年間では僧房弁閉鎖不全と犬糸状虫症が疾患の1位と2位を占めたとのことでした。フィラリアはまだまだ怖い病気なんですね。ただ、94年までは犬糸状虫症が僧房弁閉鎖不全を上回っていたのが、2000年には件数が逆転したとのことで、これはフィラリア予防薬の普及によるものだろうとの見解でした。
確かに、いろんなメーカーさんがフィラリア予防薬を発売していますよね。もちろんフジタ製薬でもフィラリアのお薬をラインナップして普及に力を入れています。
個人的に興味をもったのが体脂肪率(このデータは過去2年間のもの)と疾患の関係。外耳道炎(真菌およびマラセチア性)、膿皮症、跛行、心臓弁膜症、乳腺腫瘍などの病気にかかる動物には肥満している動物(体脂肪率が35%以上)が多く、統計的にも有意差があるとのことでした。
これは、体脂肪が増えると炎症を引き起こす物質がたくさんつくられるようになって、全身がつねに軽い炎症状態になることが原因なんだそうです。人間でも太りすぎは心臓病や脳疾患などの病気にかかるリスクを高めるといわれていますが、動物も同じですね。
この発表を通じて一番明らかになったのは、飼い主側の意識の変化のようです。この15年間で犬、猫ともに室内飼育が倍増し、えさもペットフードが中心。さらに飼い主がペットの健康を気遣うようになって、ペットも長生きするようになりました。このため、慢性腎不全など今まで来院数の多くなかった病気での来院が増えているんだそうです。こういった傾向はしばらく続くのかもしれませんね。
うし次郎














